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学習障害へはどう対処するの?


学習障害は、医学的に原因がはっきりしていないため、ほかの病気のような対症療法は行われません。学習障害のお子さんには、その障害の特徴を理解し、社会に適応できるようにサポートしていくことが対処法になります。

2007年からはじまった特別支援教育により、LDについては、学校や地方自治体も一体となって子供が必要とする支援を考えていくようになりました。学校の先生や各地域の教育委員会に相談しながらどのように教育するのかを考えて生きましょう。

障害の特徴を理解しよう

学習障害のお子さんをサポートするためには、どんな点で障害をおこしているのか、どんなことにつまずいているのかを理解する必要があります。まず医師の診断結果を参考に、親や学校が考えて生きます。

学習にかかわる要素は、大きく「理解の程度」「認知」「やる気」に分かれます。これらのうちどこかうまくいっていないのかを見極めたうえで効果的な対処法を考えていきます。

要素 内容
理解の程度 なにをどこまで理解しているかに合わせて学ばないと学力は向上しません。
認知 見たり聞いたりした情報を脳で整理できているか。新しいことを学習するうえで欠かせません。
やる気 学習をする気があるかないかでは学習の効率は違います。

学習の習慣づけ

学習障害の子供は失敗することも多く、やる気がなくなってしまいがちです。さらに、周囲にとがめられていると、学習に対する意欲が減るいっぽうです。

学習障害のお子さんにまず必要なのは、小さい成功体験を積み、それを周囲が認めることで学習への意欲を持たせるという好循環をつくることです。まずどんな小さなことでも目標を立て、どうすればうまいくかを指導し、達成の喜びを与えるようにしましょう。色鉛筆

学校での教育

LDの特性をもっていても、通常は通常学級で学びます。通常学級で学ぶことで、集団生活のルールや友達との交流、授業の態度が身についていきます。教室では、LDの子に配慮して、指示をわかりやすくしたり、注意をうながしたりします。前のほうに座らせる、質問や課題、教材を子供の特性にあわせるなど先生によって配慮されます。

障害の種類や程度に応じて子供の指導方法を提供する「通級」と呼ばれる場所があります。通常の授業は各自の教室で受けますが、一部の特別な授業を「通級」で受けます。通級では子供の特性に応じて苦手なことに配慮し、指導方法を工夫して学力向上をはかります。通級の形態には、①自分の学校にある教室を使う②ほかの学校の教室に通う③専門的な教諭が通ってくる巡回指導の3つがあります。どの形態を選ぶかは、保護者や子供の事情にあわせます。一般的に通級は低学年からはじめて高学年に進むにつれてひんどを少なくしていきます。

学校の先生とは連絡をとりあって連携するようにしておきましょう。

教育方法

苦手なこと 教育の工夫。
話すことが苦手な場合 ゆっくりと時間をかけて話を聞く。話す練習を個別に行う。
読むことが苦手な場合 読んでいる場所を常に把握できるようにする。読んでいない部分は隠す。絵のついたカードなどを使う。
書くことが苦手な場合 なぞり書きをする。マス目の入ったノートを使う。
聞くことが苦手な場合 話に集中しやすい環境をつくり、視覚教材を用いるあるいはゲーム方式にして聞きやすいようにします。
計算や推論が苦手な場合 筆算は位ごとに線が入ったノートを使う。図形は模型をつかって感覚で覚える。
運動が苦手な場合 写真やビデオをみせて動きをイメージさせる。失敗しても大丈夫であることを安心させる。

問題行動が多いときには?

問題行動を繰り返すこどみに行動を止めさせようとして叱ってばかりいてもうまくいきません。行動を改善させるためには、そのときの原因やお子さんの気持ちを理解したうえで、具体的になぜその行動がだめのなかをまず具体的に伝える必要があります。また、問題行動を予防する言葉をかけてあげる、やめることができたらほめるといったことも大切です。

ソーシャルスキルを学ぶ

親子

ソーシャルスキルとは、社会にうまく適応し、対人関係を築くためには欠かせない知識のことです。学習障害の子供はこのソーシャルスキルが身につきにくいため、意図的に教えていく必要があります。

まずは、周りの人が良い例を示すことです。あいさつをする、御礼を述べるといったことを本人の目のまでみせてあげましょう。また、言葉だけではわかりにくい子供には、カードや文章を使って一緒に学んでいきます。

そのうえで実際にやらせてみて、フィードバックを与えます。できたところはほめ、直すところを伝えるようにします。家庭、子供同士、教室の中などでソーシャルスキルを意識的に使うようにさせることが大切です。

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